「法人カードの審査基準を把握してスムーズに利用したい」という方のため、本記事では法人カードの審査基準や審査通過のコツをまとめました。与信審査が甘い法人カードが気になる方におすすめの法人カードや、審査時に必要な書類などもお伝えします。
より賢く法人カードを利用できるよう、審査基準や審査通過のコツなどをチェックしていきましょう。
目次
法人カードの与信審査では、申込者の信用情報(個人与信)や会社の経営状況(法人与信)などが見られるという特徴があります。
ただし法人カードの審査基準は基本的に最高機密扱いとされており、公開されていません。また、申し込む法人カードによって審査基準が異なる点もおさえておきましょう。
これらを把握したうえで自社に合う法人カードを選び、可能な対策を実行すれば、審査通過率アップが期待できます。
法人カードの審査基準のうち、個人与信に分類される項目は以下の通りです。
借入金の多さや返済遅延の有無など、経営者の信用情報は法人カードの審査において重要度が高いと言われています。法人カードの審査基準となり得る項目は、以下の通りです。
- クレジットカード・消費者金融の利用履歴
- 各種ローンによる借入金の多さ
- 携帯電話の割賦販売利用歴など
上記のような経営者の信用情報から「与信判断が難しい」と思われた場合、審査落ちのリスクが高まります。なお各種ローンとは、カードローン・住宅ローン・マイカーローンなどです。
個人事業主や企業規模がまだ大きくない法人は、経営者の信用情報の重要度が高くなりやすいと考えられます。
他にもキャンペーン目的で法人カードに申し込み、すぐに解約した場合などは信用を得づらく、審査落ちのリスクが高まる可能性があるため注意が必要です。
年齢や肩書などの申込条件も、法人カードの審査基準と考えられます。具体的には法人カードの申込時に、以下のような条件を求めるカード会社があります。
- 27歳以上の代表者・役員・個人事業主
- 満20歳以上の法人代表者
審査基準をぎりぎりで満たす人は、審査で不利になる可能性があるため注意が必要です。決算書類・登記簿謄本などの必要書類が準備できるかどうかなども、審査に影響を及ぼす可能性があるでしょう。
法人カードの審査基準「法人与信」は、以下の通りです。大企業向けの法人カードが多いコーポレートカードは、法人与信を重視すると言われています。審査基準を詳しく把握して審査通過率を高められるよう、チェックしておきましょう。
運営年数の長さや事業所数などから、会社の経営実績が安定していると思われると、法人カードの審査に通りやすくなります。基本的に運営年数が長い企業ほど社会的信用が高いとされるため、法人カードの法人与信で有利になるでしょう。
中には「3年以上の運営実績があると、法人カードの審査に通りやすくなる」と考える人もいます。
ただし設立直後の法人であっても、法人カードの審査に通る可能性はあります。各法人カード会社の特徴を把握すれば審査に通りやすくなるので、賢く選ぶことが大切です。
法人カードの審査基準「会社の財務状況」の例は、以下の通りです。
会社の財務状況が良いほど、法人カードの審査に通りやすくなると言われています。ただし赤字決算だからと言って、必ず審査落ちするとは限りません。
赤字経営でもしっかりと資金繰りができており、安定して運営できている企業なら、法人カードの審査に通る可能性があります。
法人カードの審査基準として、将来の財務状況をふまえるカード会社もあります。例えばUPSIDERカードは将来のキャッシュフローを加味する審査のため、現在の財務状況に自信がない方におすすめです。
UPSIDERカードには「審査が最短10分で終わる」「不正利用の発生リスクをほぼゼロに抑えられる」などの魅力もあるので、この機会に申し込みを検討してみましょう。
法人カードの与信審査で求められる主な書類は、以下をご覧ください。
- 本人確認書類
- 銀行口座
- 入会申込書
- 登記事項証明書
- 印鑑証明書
- 決算書
個人事業主が法人カードに申し込む場合、決算書や登記簿謄本が不要となるケースがあります。どのような書類が求められるのかは、申し込む法人カードによって異なるので、事前にチェックしておくことをおすすめします。
法人カードの与信審査を通過するコツは、以下の通りです。審査通過率を少しでも高められるよう、「法人カードの与信審査を通過するコツ」を順に見ていきましょう。
法人カードの審査通過率を高めたい場合には、法人名義の口座を開設することをおすすめします。法人名義の銀行口座を開設すると、法人カード会社の与信審査で「銀行からの信用がある程度ある」と判断され、審査通過率が高まる可能性があるからです。
銀行口座の開設時に審査落ちする場合、事業内容が不明瞭であったり、申込内容と登記書類の内容が違っていたりするケースがあります。
銀行口座の開設ができない場合、法人カードの審査落ちリスクも高いと考えられるため、申込前に可能な限りの対策を講じることが大切です。
限度額を高くするほど審査落ちのリスクが高まると考えられるため、法人カードに申し込む際は、むやみに高額な限度額を希望しないことをおすすめします。
限度額が高いほど、支払不能となった際の貸し倒れリスクが大きくなるため、法人カード会社は審査基準を厳しくしがちです。そのため最低限の限度額で申し込み、利用実績を積み重ねてから引き上げ申請をするなどの工夫をすると良いでしょう。
ただし限度額が低すぎると、必要な時に法人カードを使えないなどの状況になりかねません。法人カードの限度額については以下の関連記事で解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。
経営者がステータスの高い個人カードを使うと法人カード会社からの信用を得やすくなるため、審査通過率が高まると期待できます。具体的には、現在利用中の個人カードをグレードアップできないかどうかを検討すると良いでしょう。
現在保有している個人カードが一般ランクの場合、ゴールド・プラチナなどにグレードアップすると、法人カードの審査で有利に働く可能性があります。
「遅滞なく支払う」「無理のない使い方をする」など、適切に使用するほど個人カードをグレードアップしやすくなる点もおさえておきましょう。
審査が甘い・ゆるいとされる作りやすい法人カードの例は、以下の通りです。
- 申込条件が少ない
- 提出書類が少ない
- ステータス性が高くない
- 法人カード会社が外資系
- 限度額が低い
- 後払い以外の決済方法がある
設立直後でも申し込めたり、個人事業主でも申し込めたりする法人カードは審査が甘い・ゆるいとされる「作りやすい法人カード」の可能性があります。
また外資系は過去の利用実績よりも現在のキャッシュフローを重視する傾向があるため、状況によっては審査が甘いと感じられるかもしれません。
なおデポジット型法人カードは、審査が甘いと言われています。中には審査不要のデポジット型法人カードもあるので、審査落ちのリスクが気になる方は魅力を感じられるでしょう。
法人カードの審査では営業実態の有無を確認されることがあるため、以下の対処をすると、審査通過率を高められる可能性があります。
- 固定電話を設置する
- 自宅以外にオフィスを構える
- 自社のホームページを公開する
営業実態がない場合や事業内容が不明瞭な場合、審査落ちのリスクが高まります。そのため固定電話の設置や自社ホームページの公開、バーチャルオフィスの利用などによって、営業実態があることをアピールしましょう。
法人カードの利用者を増やすためのプロモーション経由で申し込むと、審査通過率が高まる可能性があります。
例えば空港や店頭で実施されるクレジットカードのプロモーションから申し込む場合、あなたの状況を伝えたうえで、審査に通るかどうかの相談ができます。
インターネット経由での申し込みにはない特典がつく可能性もあるため、法人カードの審査落ちを避けたい場合には、プロモーション開催時に申し込む方法がおすすめです。
短期間に多くの法人カードに申し込むと貸し倒れリスクが高いと判断されやすく、審査通過率が落ちるとされているため、3枚程度にしましょう。
法人カード会社から「資金難に陥っている会社かもしれない」「計画的に倒産するつもりでは」などと懸念されると、審査落ちリスクが高まります。
法人カードへの申し込み履歴は一定の期間、信用情報機関に残ります。信用情報機関とは、法人カード会社などが申込者の信用判断に必要な情報を持つ機関です。
例えば信用情報機関の「CIC」は、申込情報を6カ月保有するため、半年以内に多くの法人カード会社へ申し込むと、貸し倒れリスクを懸念されて審査通過率が高まると考えられます。
ただし1枚目で審査落ちしても2枚目で審査通過となる可能性があるため、すぐに諦めないことも大事です。このような点から短期間に複数の法人カードに申し込む場合、3枚程度にすることがおすすめです。
法人カードの審査では経営者の信用情報が判断されることがあるため、良質な信用情報を作っておきましょう。例えば各種ローンの返済を滞りなく済ませたり、借入金の額を減らしたりすると、法人カードの審査通過率を高められます。
他にも法人カードに申し込む際、預貯金の額などの任意項目を記載すると、信用を得られる可能性があります。
与信審査が甘い法人カードに申し込みたい場合、審査不要で利用可能なUPSIDERカードがおすすめです。UPSIDERカードの保証金プランなら銀行口座の連携が不要なうえ、最短1営業日で法人カードの利用を開始できます。
他にも「初期費用・月額利用料無料」「追加カードの発行枚数無制限」「利用限度額最大10億円」などのメリットもあるため、与信審査が甘い法人カードが気になった方は、以下のページでUPSIDERカードの魅力をチェックしてみましょう。
クレジットヒストリー(信用情報)に傷がある場合、金融事故の情報保持期間を確認してから申し込む方法がおすすめです。その理由は、ネガティブな信用情報が削除されてから申し込むことで、審査落ちのリスクを下げられるからです。
CICなどの信用情報機関に所定の方法で問い合わせると、クレジット・ローンなどの契約内容や支払い状況などを開示してくれます。法人カードの審査に関連する信用情報を保有する主な機関は以下をご覧ください。
CICの場合、申込情報・利用記録の保有期間が6ヶ月とされており、クレジット情報は5年以内としています。クレジットヒストリーに傷がある場合、情報保持期間経過後に申し込む方法を検討しましょう。
法人カードの審査において、個人事業主が法人より落ちやすいとは限りません。個人事業主を対象とした法人カードに申し込み、与信審査で高く評価されれば審査を通過する可能性があります。
個人事業主の審査では申込者本人の信用が重視されやすいため、良質な信用情報がある個人事業主は、法人カードの審査を通過しやすいでしょう。
法人カードの追加カード発行時には、審査不要のケースが多いと言えます。ただし従業員本人の口座など、追加カードの名義人口座から引き落とされる場合などには、審査が必要となることがあります。
法人カードの審査基準は、経営者の信用情報や経営実績などと言われています。この点を把握し、本記事で解説した法人カード申込時の必要書類や、与信審査を通過するコツを把握しておけば、より審査通過率を高められるでしょう。
「与信審査が甘い法人カードに申し込みたい」と思った方には、審査なしで利用できるプランがあるUPSIDERカードがおすすめです。
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