法人カードは決済が大きいため、多くのポイントが貯まります。法人カードのポイントには、コスト削減や会社運営の効率化につながる、効果的な使い道があることをご存知でしょうか。
この記事では、法人カードのポイントの効果的な使い道や会計処理、ポイントを業務に活用するメリットなども解説します。ポイントを賢く活用して会社運営に役立てたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
法人カードは、個人がもつクレジットカードに比べて、ポイントが貯まりやすいのが特徴です。それもそのはず、法人カードの方が決済額が大きいため、必然的にポイントが貯まりやすくなっています。
ただし、個人のクレジットカードと同様、有効期限を過ぎるとポイントは失効してしまいます。有効に活用しないと惜しいので、期限が切れる前に、経費削減につながるようなポイントの使い道を知っておくことが重要です。
法人カードのポイントを有効活用することで、効果的に経費を削減できます。法人カードのポイントでおすすめの使い道を5つ紹介します。
貯まったポイントの使い道は多くありますが、有効活用できる方法の1つが「オフィス用品」です。法人カードによっては、貯まったポイントをペンやコピー用紙、インクなどと交換できます。
商品によっては、1つひとつのオフィス用品の金額はそれほど大きくありませんが、塵も積もれば山となります。オフィス用品の補充が必要になった際に、ポイントを充てて、経費を削減しましょう。
出張が多い会社では、法人カードのポイントを出張費に充てる使い道も有効です。貯まったポイントをホテルの宿泊費用に充てられたり、提携ホテルのポイントに交換したりできます。
出張が多い会社は宿泊費がコストを圧迫しますが、法人カードで貯まったポイントを充てれば、経費を削減することが可能です。
また、法人カードによっては、貯まったポイントは「マイル」に交換できます。交換したマイルは航空券代に充てられるので、出張の交通費削減にもつながります。
ポイント還元プログラムの中にポイントで交換したい商品・サービスがない場合、金券や商品券と交換する使い道もあります。交換した金券や商品券は、好きなお店で商品・サービスに交換したり、取引先への贈答品として使ったりする方法もあります。
金券や商品券に交換することで、使い道が幅広くなるのがメリットです。
法人カードを、従業員の福利厚生として還元する使い道もあります。
先ほど紹介した金券・商品券を、新年会や歓送迎会、忘年会などの社内イベントで、従業員へのプレゼントとして活用する方法です。金券・商品券はある程度自由に使えるので、従業員も喜ぶでしょう。
また、従業員が喜びそうな食品や旅行商品、日用品などにポイントを交換して、従業員にプレゼントする方法もおすすめです。従業員への日頃の感謝として、法人カードのポイントを利用するのも有効な活用方法といえるでしょう。
交換したい商品・サービスがない場合、キャッシュバックしてポイントを現金で受け取る使い道があります。現金で受け取れるので、使い道に困ることはありません。一般的に、還元率は1ポイントあたり数円程度です。
ただし、オフィス用品や宿泊費などと比べて、キャッシュバックは還元率が低いケースもあります。また、キャッシュバックを受けるには諸条件を満たす必要があるので、事前に法人カードの規約などを確認しておきましょう。
法人カードでポイントを使う際の会計処理について、次から紹介します。
法人カードのポイント関連で仕訳をするタイミングは「ポイントを使った時」です。ポイントが付与されたタイミングでは、仕訳を行いません。
ポイントが付与された時に仕訳をしないのは、ポイントに有効期限があるからです。ポイントが付与されたタイミングで会計処理を行ってしまうと、有効期限が切れた際に再度仕訳する必要があり、二度手間になってしまうのです。
また、ポイントが付与されても使わずにそのままにしている可能性があるため、ポイントにかかわる仕訳は使った時のみに行います。
法人カードで決済する場合、その時点で支払いは完了しておらず、引き落とし日に支払うことになります。そのため「未払金」という項目を使い、貸借対照表の貸方に表示しましょう。
まずは、オフィス用品1万円分の購入を、全額ポイントで賄うケースについて見てみましょう。
全額をポイントで支払う場合、ポイントを収入、つまり「雑収入」と考えます。そこで、貸方にポイント利用分を「雑収入」として表示し、借方に支払いの会計処理を行います。仕訳は次のとおりです。
【会計処理】
オフィス用品1万円分を、ポイントを使って購入した。
借方 | 貸方 |
消耗品費 | 10,000円 | 雑収入 | 10,000円 |
オフィス用品1万円分の支払いのうち、4,000円分をポイントで支払い、残りを法人カードで支払うとしましょう。この時の仕訳は「両建て処理」と「値引処理」の2通りの方法があります。
まずは両建て処理のケースです。先ほどと同様、ポイント利用分を収入と捉える場合、ポイント利用分を「雑収入」、残りの法人カードでの支払いを「未払金」として計上します。この時の仕訳は次のとおりです。
【会計処理(両建て処理)】
オフィス用品1万円分のうち、4,000円分をポイントで賄い、残り6,000円分を法人カードで購入した。
借方 | 貸方 |
消耗品費 | 10,000円 | 雑収入 | 4,000円 |
未払金 | 6,000円 |
一方、値引き処理でポイント利用分を「値引き」と捉える場合、6,000円分の支払いのみの仕訳を行い、ポイント利用分は記載しません。この時の仕訳は、次の通りです。
【会計処理(値引処理)】
オフィス用品1万円分のうち、4,000円分をポイントで賄い、残り6,000円分を法人カードで購入した。
法人カードのポイントを業務に活用することで、コスト削減や会社運営の効率化の面で役立ちます。法人カードのポイントを業務に活用するメリットを3つ紹介します。
法人カードで貯まったポイントを利用することで、現金を直接支出することなく、オフィス用品の購入や出張費用の支払いに充てられます。
キャッシュフローに影響することなく、ポイントを使って支出を賄えるため、実質的な経費削減につながります。そのため、現金で支払う場合に比べて、法人カードの方がコスト軽減を期待できるのです。
従業員がもつ法人カードでの決済で付与されるポイントは、一元的に管理できます。そのため、個々にポイントを管理する手間がなくなり、ポイントの利用履歴も法人カードを通じて一括で把握できるため、経理処理の効率化につながるのです。
法人カードによって経理業務の負担が軽減されることで、経理担当者はほかの重要な業務により多くの時間を割くことができ、会社の利益につながることが期待できます。
法人カードのポイントを従業員に還元することで、モチベーション向上につながります。
たとえば、ポイントを使って社内イベントの賞品を用意したり、従業員の表彰制度に活用したりすることで、働く環境の充実を図ることができます。従業員が企業からの評価や還元を実感することで、仕事への意欲や生産性の向上が期待できるのです。
法人カードのポイントは、せっかくなら効率的に貯めたいもの。次から、法人カードのポイントを効率的に貯める方法を解説します。
法人カードのポイントを効率よく貯めるには、基本的に支払いを法人カードに一本化することが不可欠です。これまで現金やほかの支払い方法を使用していた支出を、法人カードに切り替えることで、ポイントは効率的に貯まります。
光熱費やオフィス賃料、従業員の経費精算に至るまで、可能な限り法人カードの支払いへの切り替えを検討してみましょう。
多くのカード会社では、新規入会キャンペーンや、ポイントが高還元されるキャンペーンなどを実施しています。
これらのキャンペーンを見逃さず、積極的に参加することで、通常時よりも多くのポイントを獲得できます。カード会社のWebサイトやメールマガジン、SNSなどからキャンペーン情報を確認できるので、定期的にチェックしてみてください。
ポイントを効率的に貯めるには、ポイント還元率が高い法人カードを選ぶことも重要です。一般的に、還元率は0.5〜1.5%程度が多いですが、中には2%以上の高還元率を提供する法人カードもあります。
たとえば、年間で1000万円の経費を法人カードで支払った場合、1%の還元率であれば10万円分のポイントが、2%であれば20万円分のポイントが貯まります。このように決済額の多い法人カードでは、少しの還元率の違いで、ポイント付与額に大きな差が出るのです。
そのため、法人カードでは、なるべく還元率が高い法人カードを選ぶことが重要です。
カード会社が提供するポイントモールを活用することも、ポイントを効率的に貯める1つの方法です。ポイントモール経由でショッピングをすることで、通常よりも多くのポイントが貯まります。
ポイントモールによってはオフィス用品やパソコンなども取り扱っているので、ネット上でショッピングする際は、積極的に活用してみてください。
法人カードで多くのポイントを獲得したい企業には、UPSIDERカードがおすすめです!UPSIDERカードは、上場のための法人カードとして知られています。UPSIDERカードはガバナンス機能が充実していることが特徴ですが、実はポイ活にも向いている法人カードです。
UPSIDERカードがポイ活に向いている理由は、次の通りです。
- ポイント還元率が高い……基本1.0%〜と高還元率
- 低コストで利用できる……バーチャルカード、リアルカードともに発行枚数無制限で、かつ年会費・発行手数料も無料。追加コストがかからずにカードを利用できるため、得られるポイント還元の価値が高まる
- VISA加盟……UPSIDERカードは世界中のVISA加盟店で利用可能であり、さまざまな支払いでポイントを獲得できる
- 強固なセキュリティ……不正利用時の補償やリアルタイムでの明細確認など、ガバナンス機能が充実しているため、安心してポイントを貯められる
法人カードを使って効率的かつ安心してポイントを貯めたい方にとって、UPSIDERカードがおすすめです。
UPSIDERカードのポイント付与率は1.0%と高還元で、企業様で喜ぶ声が見られます。今回、「株式会社ココナラ様」と「株式会社Voicy様」でUPSIDERカードを導入したことで、ポイント還元による成果を得られた事例を紹介します。
株式会社ココナラ(以下、ココナラ)様は、”一人ひとりが「自分のストーリー」を生きていく世の中をつくる”というビジョンを掲げ、知識・スキル・経験を売り買いするスキルマーケット「ココナラ」、一人ひとりにあった弁護士が見つかる検索メディア「ココナラ法律相談」などの事業を開発・運営する企業です。
ココナラ様は、UPSIDERカード導入によるポイント還元で、コスト削減を実現しています。日常の業務で発生するさまざまな支払いにUPSIDERカードを利用しており、ポイント還元額はかなり大きなものに。さらに、ポイント還元によるコスト削減がきっかけで、会社全体で削減できる支出項目を探す動きが始まり、コスト最適化を実現しています。
このように、ココナラ様ではUPSIDERカードによって、単なる支払い手段以上の価値を提供しています。ポイント還元を含むさまざまなメリットが、コスト削減につながっているのです。
株式会社Voicy(以下、Voicy)様は、日本のボイステック業界をリードする急成長中のスタートアップ企業です。同社が提供する音声プラットフォーム『Voicy』は、スマートフォンアプリで収録した声を編集なしで公開できるサービスで、165万人を超える会員登録者数を誇ります。
Voicyは、ラジオのような情報発信の手軽さと、SNSのようなコミュニケーションの活発さを融合させたプラットフォームで、多くのクリエイターやリスナーに愛用されています。
UPSIDERカードの導入により、Voicy様は会社運営で大きな変化がありました。「当たり前だと思っていた手間と時間がなくなった」と言われるほど、経営資源の有効活用に成功しています。UPSIDERカードのポイント還元は、「1ポイント=1円」という、非常にシンプルでわかりやすいシステムです。
このわかりやすいポイント還元が、UPSIDERカード導入の決め手となっています。Voicy様では、UPSIDERカードの決済で獲得したポイントをさまざまな支出に利用しており、コスト削減を実現しています。
法人カードは決済額の大きさからポイントが貯まりやすく、効果的に活用することが重要です。オフィス用品や出張費、商品券・金券など、ポイントにはさまざまな使い道があります。この記事を参考にして、効果的にポイントを活用してみてください。
上場のためのUPSIDERカードは、ポイント還元率基本1.0%からと高く、コスト削減や経費管理の効率化につながります。法人カード導入でコスト削減を考えている企業様は、ぜひUPSIDERカード導入を検討してみてください。