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法人カードで貯めたポイントのおすすめの使い道

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事業に関わる費用を法人カードに一本化すれば、多くのポイントを獲得できます。獲得したポイントを上手に活用できれば、経費削減できるだけでなく、業務効率化や従業員のモチベーションアップ、チームビルディングの強化につながります。そのため、法人カードのポイントの使い道を選ぶことは会社の利益のためにも重要といえるでしょう。
そこで、法人カードのポイントのおすすめの使い道を8つ紹介します。
なお、ポイントの利用方法は、法人カードによって異なります。自社にあったポイントの使い道を軸に、法人カードを選び直すことも有効です。
3行でまとめると…
監修者
FP
一級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得後、2020年5月に金融コラムニストとして独立。企業に属さないFPとして投資商品の選び方を中心に情報を発信。
資産運用・生命保険・相続・ローンなど、多岐に渡るジャンルの執筆及び監修業務を手掛け、関わった記事数は500を超える。
保有資格:一級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP、DCプランナー2級
【監修者コメント】
法人カードのなかには、個人向けのクレジットカードのようにポイントを獲得できるケースがあります。使い道は多岐にわたりますが、備品や出張費用に活用することで経費節減を実現できます。ただし、ポイントを使用したときは正しい会計処理が必要です。法人代表者の方は法人カードの使い道を考えると同時に、経理担当者が間違いなく会計処理ができるかも確認すると良いでしょう。
法人カードで貯めたポイントは、次のように活用するのがおすすめです。
法人カードで貯まったポイントを筆記具やコピー用紙、プリンターインクといったオフィス用品や備品購入に充てることは、一般的なポイントの利用方法です。
ひとつひとつの商品の金額は大きくないことも多いですが、年間で見ればまとまった金額になるため、経費削減が期待できます。業務効率化を図れる可能性もあります。
特にポイントの有効期限が決まっている場合などは、オフィス用品を補充するタイミングで積極的に利用し、経費削減につなげましょう。
出張が多い会社では、宿泊費や交通費といった出張費にポイントを充てるのもおすすめです。
特に出張の多い企業にとっては、大きな節約効果が期待できます。
さらに、宿泊費や交通費はある程度まとまった金額になりやすいことから、法人カードを使って支払えば多くのポイントを獲得できるといったメリットもあります。
法人カードのポイントを、社員旅行や研修旅行で利用するのも手段のひとつです。ポイント活用が、従業員のモチベーション向上やチームビルディングの強化につながります。
ポイントがたくさん貯まっている場合は、1回に多くのポイントをまとめて利用することが可能です。
法人カードで貯まったポイントで、従業員や顧客向けのお茶菓子を購入するのもおすすめです。
福利厚生の一環として従業員が利用する休憩スペースにお茶菓子を置くことで、社内のコミュニケーションを円滑にする効果も期待できます。
オフィス用品と同様に1個あたりの金額は少額ですが、定期的にお茶菓子を購入している場合は、年間ではまとまった金額になりやすいでしょう。経費削減につながり、多くの従業員に還元される活用方法であるため、従業員も納得できる使い方ともいえます。
誕生日や定年退職、社内表彰、新年会や忘年会、結婚や出産など、従業員向けのプレゼントや記念品を購入する際に、ポイントを利用する手段もあります。
従業員の満足度向上につながり、働きやすい環境を作ることが期待できます。
法人カードによっては、ポイントと商品を交換できるプログラムがあります。たとえ交換したい商品がなかったとしても、金券や商品券などとも交換できます。
また、その金券や商品券を贈答品にすることも可能です。ポイントには有効期限があり失効する可能性がありますが、金券や商品券などであれば有効期限がないことも多いため、損する心配がなくなります。
法人カードによっては、貯めたポイントを航空系マイルに交換することも可能です。
交換したマイルを使って、出張時の座席をアップグレードしたり、航空券に交換したりできます。
ポイントを法人カードの利用代金に充当すれば、直接的な経費削減が可能です。特に、キャッシュフローを意識している企業にとって、現金の支出を抑えられるのは大きなメリットです。
有効期限や使い道に悩むことなく有効活用できる手段といえるでしょう。
ポイントが付与されたタイミングでは、会計処理をする必要はなく、付与されたポイントが課税対象になることはありません。
そのため、付与されたポイントが期限切れで失効したときも、会計処理をしなくても問題ありません。
会計処理が必要なのはポイントを使用したときです。
ここからは、ポイントを使ったときの仕訳例を紹介します。
支払金額の全額をポイントで支払った場合の仕訳方法は、次のとおりです。
例1 事務用品を購入したら1,000円になった。支払いの際に1,000円分のポイントを使用した。
借方 | 貸方 | ||
消耗品費 | 1,000円 | 雑収入 | 1,000円 |
支払金額の一部にポイントを利用した場合は、「ポイント払い」か「ポイント値引き」かによって仕訳方法が異なります。ポイント払いかポイント値引きかは、レシートの表記で判断が可能です。
例2 事務用品を購入したら1,000円になった。支払いの際に500円分のポイントを使用し、残りの500円をクレジットカードで支払った。(ポイント払い)
借方 | 貸方 | ||
消耗品費 | 1,000円 | 未払金 | 500円 |
雑収入 | 500円 |
例3 事務用品を購入したら1,000円になった。うち500円分のポイント値引きが発生し、1,000円をクレジットカードで支払った。(ポイント値引き)
借方 | 貸方 | ||
消耗品費 | 500円 | 未払金 | 500円 |
なお、法人カードで支払った際は、支払口座から利用料金が引き落とされた際の仕訳も忘れずに行いましょう。
例3 前月のカード利用代金50,000円が預金口座から引き落とされた。
借方 | 貸方 | ||
未払金 | 50,000円 | 預金口座 | 50,000円 |
貯まったポイントを法人カードの利用代金に充てた場合は、「雑収入」で仕訳します。
例1 前月のカード利用代金10,000円が預金口座から引き落とされた。そのうち1,000円分はポイントのキャッシュバックを受けた。
借方 | 貸方 | ||
未払金 | 50,000円 | 預金口座 | 49,000円 |
雑収入 | 1,000円 |
法人カードで貯めたポイントの使い道を決めるときのコツは、次の2点です。
法人カードで貯めたポイントの使い道を決めるときのコツ
法人カードで貯まったポイントは、従業員などが個人的に利用しないようにルールを決めておくことが大切です。
法人カードで貯めたポイントの持ち主は代表者であるため、従業員が経営者(代表者)などの許可なく勝手にポイントを使うことは、業務上横領罪になりかねません。
従業員に対してポイントを使う場合は、オフィス用品や福利厚生目的のお茶菓子やレクリエーション費用といった、多くの従業員が使うものに使用することがおすすめです。
経費削減になることに加え、従業員に還元することで、モチベーションアップにもつながります。
定期的に購入する物品の購入時にポイントを利用すれば、ポイントの失効を防いで有効活用できます。
ゴールドカードやプラチナカードなど、ランクが上がるほど還元率が上がる法人カードも多い中、UPSIDERカードでは年会費などのコストがかからないうえで還元率が1.0%〜(一部ご利用先除く)のため、比較的高い還元率といえます。
1ポイント=1円分とわかりやすいのも特徴のひとつです。貯まったポイントは、自動的に翌月のカード利用代金から差し引かれる仕組み(キャッシュバック)です。
UPSIDERカードのポイント付与率は1.0%と高還元で、企業様で喜ぶ声が見られます。今回、「株式会社ココナラ様」と「株式会社Voicy様」でUPSIDERカードを導入したことで、ポイント還元による成果を得られた事例を紹介します。
株式会社ココナラ(以下、ココナラ)様は、”一人ひとりが「自分のストーリー」を生きていく世の中をつくる”というビジョンを掲げ、知識・スキル・経験を売り買いするスキルマーケット「ココナラ」、一人ひとりにあった弁護士が見つかる検索メディア「ココナラ法律相談」などの事業を開発・運営する企業です。
ココナラ様は、UPSIDERカード導入によるポイント還元で、コスト削減を実現しています。日常の業務で発生するさまざまな支払いにUPSIDERカードを利用しており、ポイント還元額はかなり大きなものに。さらに、ポイント還元によるコスト削減がきっかけで、会社全体で削減できる支出項目を探す動きが始まり、コスト最適化を実現しています。
このように、ココナラ様ではUPSIDERカードによって、単なる支払い手段以上の価値を提供しています。ポイント還元を含むさまざまなメリットが、コスト削減につながっているのです。
「数字報告だけだった取締役会が、決算早期化で分析を踏まえた有意義なディスカッションのできる場に」会員登録数300万人突破の「ココナラ」が得られた、想定外の導入メリット
株式会社Voicy(以下、Voicy)様は、日本のボイステック業界をリードする急成長中のスタートアップ企業です。同社が提供する音声プラットフォーム『Voicy』は、スマートフォンアプリで収録した声を編集なしで公開できるサービスで、165万人を超える会員登録者数を誇ります。
Voicyは、ラジオのような情報発信の手軽さと、SNSのようなコミュニケーションの活発さを融合させたプラットフォームで、多くのクリエイターやリスナーに愛用されています。
UPSIDERカードの導入により、Voicy様は会社運営で大きな変化がありました。「当たり前だと思っていた手間と時間がなくなった」と言われるほど、経営資源の有効活用に成功しています。UPSIDERカードのポイント還元は、「1ポイント=1円」という、非常にシンプルでわかりやすいシステムです。 このわかりやすいポイント還元が、UPSIDERカード導入の決め手となっています。Voicy様では、UPSIDERカードの決済で獲得したポイントをさまざまな支出に利用しており、コスト削減を実現しています。
「当たり前だと思っていた手間と時間がなくなった」 会員登録165万人超の音声プラットフォーム「Voicy」を支えるUPSIDER
法人カードの所有者である社長(法人代表者)が使うこと自体は問題ありませんが、プライベートなことに利用せず、事業に関わる費用に利用すると良いでしょう。
個人事業主の場合は、本人がプライベートに利用しても問題ありません。
なお、いずれの場合もポイントを利用した際は会計処理が必要です。
従業員による個人利用は、業務上横領罪に問われる可能性があるので避けましょう。
トラブルを防止するために、法人カードの使い方やポイントの使い道などを決めておくことが重要です。
ポイントは、課税対象ではありません。そのため、獲得した時点では会計処理も不要です。